藤井聡太さんがこの前五段になったと思ったら、すぐに六段に上がりました。藤井聡太さんの影響で、将棋人気が高まっています。
本日(2018年2月18日)のニュースで、「奨励会」三段の里見香奈女流5冠が規定によって退会が決定してしまったとありました。
気になるのは「規定」です。連敗して退会が決まったということなので、退会の条件があるんでしょうね!
奨励会三段リーグには、他に女性棋士はいるのでしょうか?また、奨励会の年齢制限や入会/退会に成績は関係するのか等をまとめました!
奨励会とは?
奨励会とは三段~六級までで構成されており、二段までは東西に分かれて行い、規定の成績を上げると、昇級or昇段となります。
三段になると、東西合わせてリーグ戦を半年単位で行います。そのうち上位二名が四段に昇段し、正式にプロ棋士になることができます。(※将棋は四段からがプロです。)
奨励会三段リーグの年齢制限は?退会規定は?
今回報道のあった里見香奈女流5冠は退会することになりましたが、なぜなのか調査しました。すると、年齢制限によるものだということが分かりました。
奨励会の規定には、年齢制限があります。
満21歳の誕生日までに初段、満26歳の誕生日を含むリーグ終了までに四段になれなかった場合は退会となります。ただし、最後の三段リーグで勝ち越しすれば、次回のリーグに参加することができます。
以下、同じ条件で在籍を延長はできるものの、満29歳のリーグ終了時に退会となります。
里見香奈女流5冠は、現在25歳ですが、3月2日で26歳になります。つまり、「満26歳の誕生日を含むリーグ終了までに四段になれなかった場合」、この条件に該当してしまうわけです。
そして、里見香奈女流5冠は、今日の敗退によって勝ち越しの可能性もなくなってしまったため、次回のリーグにも参加できません。
なるほど、そういうことだったんですね!
奨励会三段リーグに女性棋士はいる?
今回、里見香奈さんは奨励会退会となってしまいましたが、奨励会三段リーグには女性棋士が他にもいるのでしょうか?
調べてみたところ、もう一人いるようです。
残るは西山朋佳三段だけ
頑張ってほしい— りん (@Fomalhaut6) February 18, 2018
それは西山朋佳三段です。
里見香奈さんばかりに注目が集まっているように思うかもしれませんが、実は過去の成績を見ると、初の女性棋士に近いのは里見香奈三段よりも西山朋佳三段のようです!
まだ西山朋佳三段は22歳ですから、期間がありますし、ぜひ初の女性棋士になって、将棋界を盛り上げてほしいですね!
奨励会の入会条件は?
奨励会には、関東奨励会と関西奨励会があり、年に1回、奨励会入会試験を行っています。
奨励会に入るのはプロ棋士になるための最初の関門です。
さて、奨励会の入会試験ですが、以下の人に受験資格があります。
- 19歳以下のプロ棋士に推薦を受けた者
- 将棋連盟主催の小中学生向けのアマチュア大会で好成績の者
まずは受験資格を獲得し、入会試験を受験して合格すると、奨励会への入会が許可されます。
まとめ
- 奨励会三段リーグには、2018年2月18日現在、西山朋佳三段のみ。
- 満21歳の誕生日までに初段、満26歳の誕生日を含むリーグ終了までに四段になれなかった場合は退会となる。ただし、最後の三段リーグで勝ち越しすれば、次回のリーグに参加することができる。
- 里見香奈三段は、満26歳の誕生日を含むリーグ終了までに四段になれなかったこと、最後の三段リーグで勝ち越しできなかったことにより、退会となった。
- 奨励会に入会するには、入会試験に合格する必要があるが、受験資格は、「19歳以下のプロ棋士に推薦を受けた者」、「将棋連盟主催の小中学生向けのアマチュア大会で好成績の者」に限られる。
いかがでしたか?
今回、将棋について色々調べましたが、「初の女性プロ棋士」と聞いて、「え?もういるんじゃないの?女流棋士とか言うじゃん!」と思いました。
しかし、女流棋士というのはプロじゃなかったんですね。女流棋士というのは、女性限定の制度のようです。
ちなみに、女流棋士と奨励会の掛け持ちができます。里見香奈三段は奨励会の退会が決まってしまったので、おそらく女流棋士としてやっていくのではないでしょうか?