2018年3月1日に行われたWBC世界バンタム級タイトルマッチで勝利したルイス・ネリ選手に批判が集中しています。
それもそのはず。前回山中慎介選手に勝利したときは、ドーピング検査で引っかかり、今回は体重超過で、勝利したものの王座剥奪で空位となっています。
日本では、王座剥奪の他に、何もお咎めがないのか?もっと厳しい処分が必要だろ!という声が多かったです。
ファイトマネーは先に30%支払っており、残りの70%を支払おうとしたところ、WBCから裁定が出るまで待てとストップがかかっているのだといいます。
そんなネリ選手に対し、WBCは無期限出場停止処分を発表したのです!
これはいいことですね。同じような輩が出てこないためにも。しかし、結局大したペナルティにならないのではないか?という声もあるんです。どういうことか説明しましょう。
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目次
ネリ(ボクシング)のドーピングと体重超過
ネリ選手は2017年8月15日に行われたWBCバンタム級タイトルマッチで13度目の防衛を狙った山中慎介選手にTKO勝ちしましたが、ドーピング検査で筋肉増強作用のある禁止薬物ジルパテロールの陽性反応があったと発表されています。
これに対してネリ選手陣営は、「薬物汚染肉を食べたせい」と主張していたんです。メキシコでは太らせるために注射するようで、薬物汚染された牛肉をメキシコで食べたせいだと主張しており、疑惑は晴れていないものの、この時は何のお咎めもなかったんです。
そして、2018年3月3日に行われたWBCバンタム級タイトルマッチでは、体重超過で王座剥奪され、ネリ選手が勝利しても王座獲得とはならず、空位となっています。
山中慎介選手は、前回ドーピング検査で引っかかったネリ選手に対して、今度は絶対に勝ってやる!という思いがあったことでしょう。
少しの超過ではなく大分オーバーしていたことから最初から計量をクリアする気なんかなかったのでは?と言われていますね。
こんな試合で引退とは悲しすぎます。山中慎介選手はネリ選手の強さを認めながらも、「人として失格」と発言していました。
ネリ(ボクシング)にWBC無期限出場停止処分!
WBCも今回の体重超過の件、かなり悪質だと判断したのでしょう。ネリ選手に対し、WBC無期限出場停止処分を発表したのです。
ファイトマネーの支払いは、前払いで30%支払われており、残りの70%の支払いはWBCにストップをかけられていたので、おそらく支払われないと思われます。
ネリ選手にとって、一番痛いのは試合に出場できないことだと思います。試合に出場できなければ、ファイトマネーももらうことができませんしね。
無期限出場停止って具体的に何年?
よく不祥事を起こした芸能人でも謹慎をする人がいますよね。
その時「無期限謹慎」と言いながらも、半年とか経過してすぐに出てくる人もいます。
「無期限=永久」ではありません。「無期限」という言葉はクセモノです。具体的に「3年停止」というのであれば、重い処分だというのは分かりますが、「無期限」は分かりません。
もしかしたら1年も経たずに「半年」なのかもしれませんし・・・。
ボクサーの中には半年間試合をしない選手もいますし、それだと単なる休養というだけで、何の処分にもなっていないことにもなります。
ネリ(ボクシング)はWBC以外(WBA/WBO/IBF)には出場可能?
ボクシングには団体が複数あります。
ネリ選手はWBCの無期限出場停止処分を与えましたが、他の団体については出場できるものと思われます。
元々ボクシングの団体は1つでしたが、分裂を繰り返して現在のような状態になりました。WBCには出場不可能でもWBA、WBO、IBFには出場できるということです。
これは団体は違えど、どこの団体でも出場できないようにすべきではないでしょうか?
そもそも、ボクシング世界チャンピオンと言いつつも、団体が4つもあり複数同じ階級でチャンピオンがそれぞれいるのがおかしい話でもありますよね。昔から思っていましたが・・・。
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まとめ
- ネリ選手は体重超過でWBC無期限出場停止処分を受けた。
- 「無期限」とは、「永久」という意味ではなく、曖昧なものである。半年の可能性もある。
- WBCは無期限出場停止となったが、他の団体(WBA、WBO、IBF)には出場可能とみられる。
いかがでしたか?
今回の試合は、国民性がモロに出た試合だったという意見もあり、メキシコのボクサーは名誉よりもお金のためにボクシングをしているとも言われています。
確かにそうかもしれませんね。現在の階級に未練があるわけでもなく、負けが付くわけでもない。山中慎介選手は引退してしまいますが、後に井上尚弥選手にボコボコにしてもらいたいですね。