3月1日行われたボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチ「山中慎介 vs ルイス・ネリ」戦ですが、残念ながら山中伸介選手が2ラウンドKO負けで敗れてしまいました。
ルイス・ネリ選手は前日計量で体重超過していました。前回対戦した後は、ドーピング検査で引っかかりましたし、本当にこの人何なの?って感じ。
前日の軽量では1.3kgオーバーで、本当に減量して試合に臨む気があったのか?というほどでした。
ボクシングで体重超過した場合の試合はどうなるのか?危険だけどペナルティはないのか?まとめました!
目次
ボクシング体重超過の場合試合はどうなる?
3月1日、ルイス・ネリ選手の体重超過にも拘わらず、試合は行われました。
ただ、ルイス・ネリ選手が体重超過したことにより、王座を剥奪されました。
ですから、ルイス・ネリ選手は山中選手に勝利したものの、王座獲得とはなりませんでした。
もし、この試合で山中選手が勝利していた場合、王座獲得となるはずでしたが、破れてしまったため、空位となっています。引き分けたとしても空位です。
つまり、現在はベルトは誰のものでもありません。
ボクシング体重超過で試合決行はなぜ?理由は?
しかし、ネリ選手は王座剥奪にはなりましたが、なぜ体重超過にも拘わらず、試合は行われたのでしょうか?
それは、試合を中止してしまうと色々と問題が発生するからです。
例えば、チケットはお客さんに既に購入してもらっています。テレビ放映も決まっています。
そんな中で中止はできないというのが大きな理由でしょう。
体重超過しても試合が成立してしまうのであれば、階級って何のためにあるの?と思ってしまいますが・・・。
前回の山中選手とネリ選手の対戦では、山中選手が破れてしまいましたが、ドーピング検査でネリ選手が引っかかりましたし、今回は体重超過。
今回の試合に対する山中選手の意気込みは相当なものだったのではないでしょうか?最後がこんな試合なんて悲しすぎます・・・。
しかも、体重超過して勝利したルイス・ネリ選手と陣営は、勝利後「うえぇぇい!」みたいな感じでしたしね。バカなの?勝てばいいの?って感じでしたね。
ボクシング体重超過は危険?
ボクシングの体重超過で、試合をするのは危険だと言われています。
体重の重い選手のパンチと軽い選手のパンチではどちらが威力があると思いますか?
誰でも分かる話です。体重の重い選手の方がパンチに威力があります。
上の階級の選手と戦っているのと同じことなのです。
ただでさえ、過去に試合で殴られたことで亡くなった選手が何人もいるようなスポーツです。体重超過が危険でないわけがありません。
ボクシング体重超過でペナルティは?
ボクシング体重超過でペナルティはないのでしょうか?
世界王者だった場合、王座剥奪というだけでしょうか?
こんなことがまかり通ってしまってはいけないと思います。例えば、ファイトマネーゼロで、さらに3年間試合ができないとかね。
数百グラムオーバーなら分からんでもないが、1.3kgオーバーとなると、最初から減量する気がなかったと思わずにはいられません。
試合を受けた以上、規定の体重をクリアする義務があるはずです。
体重超過にも拘わらず、ファイトマネーも試合をすればもらえるというのもおかしい話です。ただ、罰金やファイトマネーの減額はされるようです。
しかし、減額されたとしても多くて50%程度なのです。
今回のようなことが今後起こらないようにするためにも、ルールをもっと厳しく決めて、ペナルティを与えるようにしていかないといけないと思います。
ルイス・ネリは王座剥奪でも問題なし?
ネリ選手にとって、ペナルティと言えるものは王座剥奪、罰金やファイトマネーの減額ですが、王座剥奪されても特に問題はないのではないか?という声が多いです。
今後、ルイス・ネリ選手は階級を上げてすぐに世界ランキング入りする可能性も高いからです。
ネリ選手は王座剥奪となりますが、負けたことにはなりません。勝率100%のままです。
ネリ選手自身の戦績に傷は付かないんです。
まとめ
- ボクシングは体重超過しても試合は行われる。
- その理由はチケットを販売した後であること、テレビ放映も決まっていることが挙げられる。
- ボクシングは試合で殴られたことにより、亡くなった選手は多く、元々危険なスポーツだが、体重超過で試合を行うのは、さらに危険が伴う。当然パンチは体重が重い方が威力がある。
- ボクシングで体重超過のペナルティは、王者だった場合は王座剥奪、罰金、ファイトマネーの減額。
- ルイス・ネリ選手は階級を上げて、すぐに世界ランキング入りする可能性が高い。
いかがでしたか?
現在の日本最強のボクサーは井上尚弥選手だと思うのですが、ネリ選手と対戦してボッコボコにしてKO勝ちしてほしいと思います。
そして、山中選手の無念を晴らしてほしいです。そう思うボクシングファンは多いのではないでしょうか?