ボクシング団体が多すぎる理由は？WBA/WBC/WBO/IBFの違い・格付けは？最強団体は？

あなたはボクシングが好きですか？私は好きで夢中で観てしまいます。やはり打ち合いは興奮するものです。ところで、世界チャンピオンと言っても、WBA、WBC、WBO、IBFと団体が複数ありますよね。

多くの団体がある理由は何なのでしょうか？やはり世界チャンピオンというからには団体は一つでいいと思いますし、唯一の団体で勝ってこそ世界チャンピオンだと思うのですが。

これらの団体の違いは何なのでしょうか？団体によってレベルの格付けでもされているのでしょうか？調べてみました！

WBA/WBC/WBO/IBFの違いは？

WBA/WBC/WBO/IBFというのは、それぞれボクシングの世界王座認定団体です。それぞれの団体の違いを解説していきますね。

WBAとは、世界ボクシング協会（World Boxing Association）の頭文字3つを合わせたモノです。

引用：WBC

WBCとは、世界ボクシング評議会（World Boxing Council）の頭文字3つを合わせたモノです。

WBOとは、世界ボクシング機構（World Boxing Organization）の頭文字を3つ合わせたモノです。

引用：Ameblo

IBFとは、国際ボクシング連盟（International Boxing Federation）の頭文字を3つ合わせたモノです。

団体によって、ルールも違うようです。以下の表に、それぞれの団体のルールを比較できるように表にまとめました。

	WBA	WBC	WBO	IBF
ダウン	スリーノックダウン制	フリーノックダウン制	スリーノックダウン制	フリーノックダウン制
採点	非公表	4R、8R終了時公表	非公表	非公表

スリーノックダウン制とは、1R中に3回のダウンがあった場合、ノックアウトとなります。フリーノックダウン制とは、何回ダウンしてもノックアウトとはならず試合続行です。

採点ですが、WBCのみ、途中で公表されます。この点数によって戦い方を変えたりすることもあります。

各団体の現時点（2017年2月7日現在）での日本人のチャンピオンを表にまとめました。

個人的には、山中選手が一番見ていて面白いです！

上の説明から分かる通り、一番古い団体はWBAです。当初はWBAは、NBA（National Boxing Association）という名前でした。後にWBAに名前が変わりましたが、元々一つの同じ組織だったんです。

元をたどると、WBC/WBO/IBFはWBAに行きつくのです。なぜWBAの他に、WBC/WBO/IBFが創立されたのかというと、不満・不公平等で分離・独立を繰り返したからです。

まず、1921年NBAが設立されました。アメリカ主導に問題があり、世界性をアピールするためにWBAへと改名しました。1963年にWBAに対等な立場で、ヨーロッパ、イギリス、ラテンアメリカ、アジアが話ができる団体としてWBCが創立しました。

しかし、1965年にWBAとWBCの統一の王者の直接の再戦をWBAが認めたことで反発します。さらに、WBAの議決権はアメリカは州ごと、それ以外の国は国ごとという不公平により、完全に決別していきます。

IBFは、1983年、WBAの会長選挙で僅差で敗れてしまったロバート・リーが初代会長としてWBAの傘下組織として創立しました。同様に、WBOも1988年のWBA会長選挙結果に納得のいかないカリブ周辺の不満派が独立して創立しました。

IBFとWBOは会長選挙に不満を持ったことが原因で、創立された団体と言えます。

ボクシングには4つのメジャーな団体がありますが、これらはレベルに差はあるのか？最強はどの団体か？ということですが、どの団体が最強！と一概に言うことはできないようです。しかし、WBCが最も権威があるという意見が多いですね。

加盟国はWBCが最も多いので、WBCチャンピオンにレベルが高い選手が集まることが多いです。また、WBAは暫定王者、スーパー王者という分かりにくい王座が乱発したことで、ファンから失笑を買う原因となっています。WBOとIBFは、WBCとWBAの間という意見が多いです。

まとめると、WBC＞WBO＞IBF＞WBAというのが多くの人の評価です。

ちなみにボクシングの階級別体重一覧は以下の記事にまとめてありますよ！