WBCの真っただ中ですが、日本の選手たち好調ですね。観ていてハラハラドキドキするシーンが非常に多いです。
最近テレビで野球中継を観ていると、よく耳にする球種「ワンシーム」「ツーシーム」「フォーシーム」というものがあります。それぞれの違いって何なのでしょうか?
ひと昔前ならそんな言葉聞いたことがありませんでしたが、最近になって聞くようになりました。昔はなかった新しい球種なのでしょうか?「シーム」って何?
そんな疑問について調べてまとめてみました!
シームとは?
○○シームの「シーム」とは、野球のボールの縫い目のことです。縫い目は1つのボールに108個あります。
ボールの縫い目に指をかける本数によって、ワンシーム・ツーシーム・フォーシームと呼びます。つまり、ワンシーム・ツーシーム・フォーシームの違いは、指をかける本数の違いだったんですね。
ワンシーム
ワンシームの握り方は、ボールの縫い目1本だけに指をかけて、普通のストレートと同じように投げます。
ワンシームは、ストレートの一種ですが、少し変化します。どのように変化するのかですが、簡単に言うと投手の利き腕と同じ方向に曲がるボールですね。
右投手VS右打者の場合は、打者の方向に少し曲がります。打者からすると、手元までストレートだと思っていたのに、少し変化するので、芯でとらえられにくくなります。
ですから、ゴロを打たせたいときやゲッツーで打ち取りたいときに有効です。ワンシームは、普通のストレート(フォーシーム)よりコントロールがしやすいと言われています。
巨人の菅野投手が得意な球種です。
ツーシーム
ツーシームの握り方は、ボールの縫い目2本に、それぞれ人差し指と中指をかけて投げます。
ツーシームも、ワンシームとボールの軌道はよく似ていて、基本的に投手の利き腕と同じ方向に少し曲がったり、沈みます。
ツーシームは縫い目にかける指を少し左右にずらしたりすることで、変化が大きくなったり、変化する方向を変えたりすることもできます。
フォーシーム
一般的に、ストレート(直球)と言われるのが、フォーシームです。フォーシームは純粋なバックスピンがかかり、4本の縫い目が等間隔で現れるため、安定した軌道になります。
ワンシーム・ツーシームのように、変化はしません。
ゼロシーム
ゼロシームなんてのもあります!ゼロシームは、縫い目に指をかけません。ナックルのことをゼロシームとも呼びます。ボールに回転がほとんどかからないので、予測不可能な変化をするのが特徴です。
投げた本人ですらどう変化するかわかりません(笑)
まとめ
- ワンシーム・ツーシーム・フォーシームの違いは、ボールの縫い目にかける指の本数の違いである。
- ワンシームは、ストレートの一種で、投手の利き腕と同じ方向に曲がったり、沈んだりする球種。
- ツーシームも、ワンシームのボールの軌道とよく似ているが、縫い目から左右に少しずらすことで、変化を強くしたり、変化する方向を変えることができる。
- フォーシームは、一般的にストレートと言われている。純粋なバックスピンで変化しない球種。
- ゼロシームは、ボールの縫い目に指をかけずに投げる球種で、ナックルとも呼ばれる。ボールに回転がかからないので、不規則な変化をする。