皆さんは男性の育休についてどのくらいご存知でしょうか?
2010年に「イクメン」という言葉が流行語大賞にランクインしてから世間では男性の育休についても少しずつ目を向けられるようになってきました。
けれども周りでも育休を取得したという男性はあまり見かけないのが現状ですよね。
では実際に育休を取得した男性はどのくらいいるのでしょうか?
そもそも男性と女性の育休の制度には違いがあるの?
気になるその内容とは!?
男性も育休を取得できるの?
育児休業というのは、1歳に満たない子どもを扶養している労働者(雇用期間1年以上)に法律で認められた制度であり、男性・女性を問わず取得することが出来ます。
また、育休の間には雇用保険から「育児休業給付金」が給与の50%~67%受け取ることが可能であり、雇用主は労働者からの育休の申し出を拒否することは出来ないとされています。
しかしある調査では自分の会社に育休があるかという質問で、知らないと答えた男性は53%!
実は半数以上の男性が育休を取れるという事すら知らないのが現状です。
男性の育休はいつから取得できる?
育休を取得する事が出来るのは、原則「子どもが産まれた日から子どもが1歳の誕生日を迎える前日までの1年間」とされています。
また、パパとママが共に育休を取得する場合は1年2ヶ月まで可能となります。
更に子どもやパパ・ママの病気、希望したけれども保育園に入れなかったなどが原因でやむを得ず仕事への復帰が困難となった場合には最長で1年6ヶ月まで延長することが可能です。
男性の育休の取得率は?
ある調査で育休を取得したいか、という質問に「取得したい」と答えた男性は約半数でした。
ですが現在の男性の育休取得率は過去最高でも3.16%(2016年度)。
育休を取得したいとは考えるものの実際にはなかなか取得することが出来ないという現状がうかがえます。
そしてその原因としてアンケート結果では
・職場が育休を取りにくい雰囲気(22.6%)
・昇進や評価が不利になりそう(22.6%)
などの意見があげられました。
また育休を取得した男性のうち、56.9%の人の育休取得期間が5日未満であり、女性の育休取得率81.8%、平均期間12ヶ月と比べるとかなり少ないうえに期間も短いこともわかります。
まとめ
いかがでしたか?
男性の育休は現時点ではまだまだ浸透してると言えるには程遠い結果となりましたが
厚生労働省では2020年度までに男性の育休取得率を13%にすることを目指しています。
近い将来、希望する男性が育休を取りやすい社会になる日が訪れるといいですね。