ママのお腹から出てきたばかりの赤ちゃん。
産声をあげて外に出てきたばがりの赤ちゃんは赤血球の数が大人より多いので、
初めは全身が赤やピンクががった色をしていますが時間の経過とともに落ち着いてきます。
その後、生まれてから2、3日経つと肌の色や目が黄色っぽくなることがあります(>_<)。
この症状を新生児黄疸と呼びます。
新生児のほどんどの赤ちゃんに認められるこの症状、初めて見るママはとても不安になってしまいますが、
ここで知識を習得してきちんと対処できれば大丈夫です☆
新生児黄疸について一緒に学んでみましょう♪(^_-)
新生児黄疸についての基礎知識
新生児黄疸には2種類の黄疸があります。
まず1つ目の生理的黄疸についてお話ししましょう(^o^)。
ママのお腹にいた頃は赤血球の破壊から生じるビリルビンを臍帯を経由して母体に引き渡して処理してもらっていたのですが、へその緒をカットして胎児から新生児へ変わったことによって、今度は自分の肝臓でビリルビンを処理して排泄しなくてはいけなくなります(>_<)。
しかし、生まれたばかりの新生児というのは生理的に多血で、肝機能も未熟です。
赤血球の寿命が短いうえ赤血球が壊れてビリルビンが大量産生されますが、生まれたばかりの新生児はビリルビンを処理する能力が低く代謝が追いつかないので血液中のビリルビン濃度がどんどん上昇してしまい、肌や目が黄色くなってしまうのです(*_*)。
このことを生理的黄疸といいます。
生理的黄疸は多くの新生児に生後2、3日経った頃からみられ、頭皮からつま先にかけて黄色くなっていきます。
一般的に生後1~2週間位で治まり普通の肌の色に落ち着いてきます。
母乳だけ飲んでいる赤ちゃんは生後1か月が過ぎても黄疸が消えない場合があります。
母乳に含まれる女性ホルモンの影響で肝機能の働きを弱めてしまうので、赤ちゃんのビリルビンの処理が遅れてしまい黄疸の症状が長引いてしまうのです(>_<)。
この症状のことを母乳性黄疸と呼びます。
この母乳性黄疸と生理的黄疸の2つが新生児黄疸です。
母乳性黄疸かどうか見極めるには、完全母乳から母乳とミルクの混合育児に切り替えて様子を見るとわかります。
変更してしばらく経っても黄疸の症状が改善されないようであれば、治療が必要になります。
新生児黄疸の検査と治療法
ほとんどの赤ちゃんに起きる新生児黄疸ですが、赤ちゃんは入院中毎日黄疸計という計測器を使って数値を測ります。
黄疸計は、おでこや胸に計測器をあてて皮膚に光を当てることでビリルビン値を測定できます。
治療が必要かを判断するビリルビン値の基準は、赤ちゃんの体重だったり生まれてからの日数によってそれぞれ異なります。
もし結果が基準値より高かった時は赤ちゃんのかかとなどから採血し血液検査を実施します。
生まれてから2、3日目に値がピークになりますが、これは生理的な黄疸によるものなので、ほとんどの赤ちゃんに見られ心配はいりません。
その後、段々と正常値まで下がってきますが、ビリルビン値が下がらない場合や急激に上昇した場合は治療が必要です。
ビリルビン値が高かった場合の治療法には光線療法という方法があります。
赤ちゃんに目隠しをして、おむつだけの状態にし特殊な光線を浴びられる機器の中で赤ちゃんの皮膚に照射することでビリルビンの濃度が下がります。
ほとんどの黄疸はこれで改善されます(^_^)。
ごく稀ですが光線療法でもビリルビンの値が下がらない病的な黄疸の場合は、体内の血液をすべて置き換える「交換輸血」が行われます。
新生児黄疸は治療せずに自然に治る場合と治療が必要な場合があります。
退院後に皮膚の黄疸が強くなった場合には、出産した産院に行って診てもらってください☆
治療しないとあらわれる症状
新生児黄疸の症状が出ているのに治療しないで放置していると、元気がなくなりミルクや母乳を飲まなくなってきて、おしっこも出づらくなります(>_<)。
排出されるはずのビリルビンが体内に長くとどまってしまうと脳神経細胞を損傷して、「核黄疸」という病気を引き起こす可能性があり、重大な病気や後遺症を引き起こすことがあり場合によっては命にかかわります。
気になる症状があれば病院で相談し、ビリルビン値を測って適切な対処をしておけば、大丈夫です♪