最近まで男子テニスと言えば、錦織圭選手しか知りませんでしたが、杉田祐一選手もアンタルヤ・オープンで優勝したことで一躍世間に知られることになりました。
ところで、私はテニスというスポーツは棄権がすごい多いなという印象があります。あなたもそう思っているのではありませんか?確かにコートを暑い中走り回り、疲労もすごいんだろうな・・・とは思いますが、棄権することで罰金やペナルティ等、ルールはあるのでしょうか?
また、ポイントに影響はあるのでしょうか?調べてまとめてみました。
テニスに棄権が多い理由は?
実は、昨年全米オープンで、準優勝したノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)が、相手の棄権によって次々と勝ち上がると言う事態になりました。観戦している人からすれば、残念な気持ちになるかもしれませんね。
しかし、昨年の全米オープンで準々決勝でジョコビッチ選手相手に、棄権したジョーウィルフリード・ツォンガ選手(フランス)は、棄権したことに対して、「ジョコビッチ選手相手に2セット取られてから挽回するのは不可能だ。」と言いました。
テニスに棄権が多いのは、試合のスケジュールや移動がタイトすぎるということが影響しています。1つの大会が終わったら、またすぐに別の大会・・・というパターンが非常に多いですし、テニスはスポーツの中でも疲労しやすいスポーツであることは間違いありません。試合も3時間近く戦わなくてはいけませんしね。
ですから、敗退濃厚となった時点で棄権するのは、無駄に体力を使わないようにすることにもなりますので、ある意味賢明な選択だといえます。
体調が万全ではない場合も、強行して出場する選手も多いです。大会にもよるかもしれませんが、ウインブルドンであれば、1回戦に出場しただけで3万5000ポンド(日本円で510万円)も賞金がもらえます。
これは棄権しても支給されるので、体調が万全ではなかったり、怪我が完治しないまま出場する選手は多いということです。
テニスの棄権で罰金・ペナルティのルールは?ポイントに影響は?
棄権は当然、敗退扱いですが、棄権することで罰金やペナルティ等のルールはあるのでしょうか?
中々詳しく記載されているサイトがありませんでしたが、プロテニスは年間18大会のポイントの合計でランキングが決まりますが、何らかの事情で大会に出られなかった場合、大会のポイントが加算されないので、ランキングは下がってしまうことになりますよね。
ランキングが30位以内の選手は、全豪、全仏、全英、全米、そして8つのマスターズに出場する義務があります。この12大会は必ずポイントが加算されることになりますが、欠場した場合は、その大会のポイントは0になります。
ただし、多少代わりの大会をポイントにできる緩和条件はあるようです。また、怪我等、やむを得ない理由で欠場することになったとした場合でも、大会会場には行って、慈善活動をしなければならかったり、罰金を支払わなければならないこともあるようですね。
実際、錦織選手も大会には出場できないのに、慈善活動をしたことはあるようです。
まとめ
- テニスは、非常に危険が多いが、試合のスケジュールや移動がタイトすぎるということが影響している。
- 1回戦に出場しただけで高額な賞金がもらえる大会もあるため、コンディションが悪くても強行して出場する選手は多い。
- ランキングが30位以内の選手は、4大大会(全豪、全仏、全英、全米)と、8つのマスターズに出場する義務があるが、欠場するとその大会のポイントが基本的に0になる。
テニスって疲れるスポーツなのに、大会も多く、次々に大会が開催されますから、大変ですよね。もう少し、考えて、せめて月1ぐらいにしたほうがいいのではないか?と思ってしまいますが、そうもいかないのでしょうか。
しかし、選手にとって大会は仕事のようなものですから、大会が減ると、賞金が減ることにもなりますから、難しいのでしょうかね。
また、先ほども言ったように、見に行っている人にとっては、棄権されるとがっかりしてしまいますよね。途中棄権がなくなるように、良い方向にルールも改正されていけばいいなと思います。