健康・美容

オセロ症候群とは?原因・症状・治療法は?離婚理由にも!

女性

あなたの恋人は嫉妬をする人ですか?多少の嫉妬は良いですが、中には異常なほど嫉妬する人もいます。

 

一緒に買い物をしていて、異性をチラ見しただけで嫉妬されたり、LINEを少し遅れて返しただけで何件も着信が来ていたり・・・。あなたの恋人はどうですか?

 

もし、あなたが恋人の嫉妬や束縛が異常だと感じているのなら、それは「オセロ症候群」かもしれません。今回は、オセロ症候群とは何ぞや?原因・症状・治療法について説明します。

 

スポンサーリンク

オセロ症候群とは?

女性

 

相手から冷たくされたわけでもなく、嫌われたわけでもないのに、なぜか自分のそばからいなくなって他の人のところへ行ってしまうかもしれない・・・という恐怖感から、嫉妬や束縛の気持ちが抑えられないことを「オセロ症候群」といいます。

 

オセロ症候群は、別名「嫉妬妄想」ともいいます。「嫉妬妄想」のほうがイメージしやすいかもしれませんね。

 

オセロというと、ボードゲームのオセロを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、オセロ症候群の「オセロ」は、シェイクスピア四大悲劇が由来となっているようです。

 

ヴェニスの軍人オセロが部下のイアーゴーの企てにハメられ、妻の不貞を疑って、命を奪ってしまうという話です。妻は浮気をしていないのに、妻が浮気していないと言っても、ニセの証拠を信じてしまいます。

 

「恋人が浮気している」と思い込んだり、また、「浮気されるのではないか?」という恐怖感から束縛してしまうということです。

 

オセロ症候群の原因は?

医者

 

オセロ症候群の原因は、様々ですが、代表的なケースには以下のようなものがあります。

 

性格

元々不安を抱きやすいマイナス思考の性格の人、独占欲の強い人は、オセロ症候群になりやすいです。

 

アルコール依存

毎日大量の飲酒をしてしまったり、嫌なことがあるとお酒に逃げるような人は要注意です。

 

精神疾患

統合失調症等の精神疾患の人は、オセロ症候群になりやすいです。

 

幼い頃の体験

幼い頃に、親から暴力を振るわれたり、親から愛されていないような体験をした人はオセロ症候群になりやすいです。

 

スポンサーリンク

オセロ症候群の症状は?

オセロ症候群とは先ほども言った通り、相手から冷たくされたわけでもなく、嫌われたわけでもないのに、なぜか自分のそばからいなくなって他の人のところへ行ってしまうかもしれない・・・という恐怖感から、嫉妬や束縛の気持ちが抑えられなくなることです。

 

具体的な症状を見ていきましょう。

 

嫉妬

異常な嫉妬はオセロ症候群の主症状です。

 

気分の落ち込み・うつ状態

ひどく気分が落ち込み、うつ状態になることがります。また、それによって不眠症になることもあります。

 

不安感・恐怖感

恋人が自分の元を去って行ってしまうのではないか?という不安感・恐怖感を強く感じます。

 

被害妄想

理由もなく、自分が被害を受けている、相手が全て悪いんだと被害妄想を抱くことも多いです。

 

あなたの恋人にこのような症状は見受けられませんか?

 

オセロ症候群の治療法は?

薬

 

オセロ症候群には薬物治療もあります。処方される薬は、統合失調症で投与される抗精神病薬のようです。ただし、薬には副作用もあり、治す方法として薬に頼るのはあまりよくありません。

 

カウンセリングによる会話も立派な治療法の一つです。話すことによって症状が和らぐ場合もありますが、全く効果がない人もおり、個人差があります。

 

また、オセロ症候群の原因となることを改善し、それが治療につながります。例えば、原因がアルコール依存であれば、アルコール依存から脱却することがオセロ症候群の治療につながります。まず治療法を探す前に、自分のオセロ症候群の原因が何なのか知ることが重要です。

 

自分一人での改善が難しいことも多く、周囲の協力も必要でしょう。

 

スポンサーリンク

他の病気に起因して起こるオセロ症候群

医者男性

 

オセロ症候群は、以下のような他の病気に起因して起こることも多いです。

 

統合失調症

統合失調症の主な症状として、幻覚・妄想・考え方に一貫性がない等があります。これにより、他人と交流して生活することが困難になります。

 

妄想性パーソナリティ障害

相手を疑い、自分は利用されているという恐怖感を感じます。若い世代の発症が多いです。

 

アルコール依存症

アルコール依存症は30代~50代に多く、特に男性に多い傾向があります。

 

妄想性障害

持続した妄想が続く精神障害です。40代~老年の発症が多いです。

 

これらの場合、専門医の適切な治療が必要となります。これらの病気や障害は、オセロ症候群の原因にもなり得ます。オセロ症候群はひどい場合だと、由来となっているシェイクスピア四大悲劇のように、他人に危害を加えることにもなりかねません。

 

自分自身で嫉妬や束縛を抑えられない場合、オセロ症候群を疑い、早めにカウンセラーに相談するのが良いでしょう。

 

オセロ症候群が離婚理由になることも!

離婚

 

オセロ症候群は、異常な嫉妬、束縛が主な症状です。浮気をしておらず、浮気する気がなくても、頻繁に浮気を疑われたりすると、やはり愛情は減ってしまうものです。

 

社会生活やプライベートな生活にまで支障が出るほどの嫉妬、束縛を受け続けると、それがストレスとなり、愛情が全くなくなり、離婚に至るケースも多いようです。

 

スポンサーリンク

まとめ

  • 相手から冷たくされたわけでもなく、嫌われたわけでもないのに、なぜか自分のそばからいなくなって他の人のところへ行ってしまうかもしれない・・・という恐怖感から、嫉妬や束縛の気持ちが抑えられないことを「オセロ症候群」という。
  • オセロ症候群には、嫉妬、気分の落ち込み・うつ状態、不安感・恐怖感、被害妄想等の症状がある。
  • オセロ症候群の治療には、カウンセリングや薬物治療もあるが、自分のオセロ症候群の原因は何なのかを知り、それを改善することが重要。
  • オセロ症候群は以下の病気や障害に起因して起こることが多い。
    • 統合失調症
    • 妄想性パーソナリティ障害
    • アルコール依存症
    • 妄想性障害
  • オセロ症候群による嫉妬や束縛により、離婚に至るケースもある。

 

スポンサーリンク