フリマアプリ「メルカリ」で、現金等が出品されており、額面以上の金額で売られていることが分かりました。この現金は、レアな紙幣でも何でもありません。
メルカリは現金の出品を禁止しましたが、今度はSuica等に高額チャージしたものが出品されるようになりました。さらに、パチンコ店で換金に用いられる特殊景品までもが出品されていることが発覚。
もういたちごっこの状態です。これらはマネーロンダリングにつながる可能性があるという話です。
今回は、マネーロンダリングの意味、なぜこうした出品が相次いでいるのか、また、なぜ額面以上の金額で売られているのかについて、わかりやすく解説します。
マネーロンダリングとは?
マネーロンダリングは、英語では、「money laundering」です。「laundering」とは、「洗濯する」、「きれいにする」という意味です。日本語に訳すと、「資金洗浄」といいます。
マネーロンダリングとは、犯罪等によって得たお金を出所が分からないように隠ぺいして正当な手段で得たお金と見せかけ、一般市場で使っても身元がバレないようにする行為のことです。
例を挙げます。銀行で3億円を下した人を襲撃して現金3億円を得たとしましょう。(最近こんな事件がありましたね!)
通常は、銀行は多額の現金の取引の場合、紙幣番号を記録することになっています。このまま奪ったお金を使うと、紙幣番号で強盗で得たお金ということがバレてしまいます。
これを「何らかの手段」で、足のつかないお金に換えることをマネーロンダリングと言うんですね!
現金出品がマネーロンダリングにつながる理由
マネーロンダリングの意味が分かったところで、現金の出品がなぜマネーロンダリングにつながる可能性があるのでしょうか?
メルカリに現金を出品して、個人間でお金をやり取りすることで、どこから汚いお金が出てきたのかが分からなくなくする目的に使われる可能性あります。
メルカリでは購入額の10%が取られますから、出品者は損しないように10%以上乗せた額で出品しています。
こんな額面より高い金額でなぜ購入する人がいるのかと言いますと、とにかく現金がほしいからです。現金を購入するのに現金いるだろ!と思われるかもしれませんが、クレジットカードでも購入が可能なので、手元にお金が全くなくても購入することができるのです。
クレジットカードのショッピング枠の現金化ですね。需要があるので、現金が額面以上で出品されていたわけですね。お金を借りたいヤツはいくらでもいるということでしょう。メルカリなら手軽にできますからね。
ちなみに、私は闇金ウシジマくんが好きで、全部ドラマは観たのですが、板橋が小堀のクレジットカードを盗み、新幹線の回数券を大量購入し、金券ショップで現金化したのも、コレもクレジットカードのショッピング枠の現金化と言えますね。
マネーロンダリング防止法
マネーロンダリング防止法は、別名、犯罪収益移転防止法という法律です。約10年前(平成19年)に成立した法律で新しい法律ですね。
マネーロンダリング防止法が成立した背景として、国外でのテロ活動が盛んに行われているからです。テロ活動の資金としてマネーロンダリングが行われていることが挙げられます。
銀行口座を開設したり、多額の現金を下ろすときには、身分証の提示が必要となったり、使途を尋ねられるようになった経緯は、マネーロンダリング防止法が成立したことによるものです。
私も昔車を買うために一気にお金を下ろしたとき聞かれました。
まとめ
- マネーロンダリングとは、犯罪等によって得たお金を出所が分からないように隠ぺいして正当な手段で得たお金と見せかけ、一般市場で使っても身元がバレないようにする行為のこと。
- メルカリに現金を出品して、個人間でお金をやり取りすることで、どこから汚いお金が出てきたのかが分からなくなくする目的で使われる可能性がある。
- マネーロンダリング防止法ができた背景に、国外でのテロ活動が盛んに行われるようになり、その資金としてマネーロンダリングが行われていることが挙げられる。
先日福岡で起きた3億8,400万円強奪事件、まだ解決していませんが、空港で捕まった7億円持って出国しようとしていた韓国人怪しいですよね。帯封が強奪されたものと違ったという報道がありましたが、これもマネーロンダリングによって足のつかないお金に換えられた可能性あると思います。
被害に遭った男性は前日も同じぐらいの額下ろしているそうですし、合わせて約7億円じゃん?って思ったのですが、早く犯人捕まってほしいです。