異色の女子プロゴルファーが嬉しい初勝利である。そのゴルファーの名前は
前田陽子、どこにでも居そうな名前の三十路を前にした遅咲きの彼女だが
その努力が素晴らしいので、周りの感動と、驚きが半端じゃないですね。
これまでの、前田陽子さんの栄光を掴むまでの足跡を追ってみました。
前田陽子の生い立ちとプロフィール
通算勝利 :【日本 1勝】
国籍: 日本
本名:前田陽子(まえだようこ)
生年月日:1984年11月26日
身長: 164センチ
体重: 60kg
血液型: A型
出身地: 徳島県小松島市
出身高校:香川県立香川西高等学校
ゴルフ歴:12歳~
プロ転向:2006年
12歳からゴルフを始め、香川西高出身。06年からツアープロ単年登録、
06、07年にツアー1試合ずつ出場も予選落ち。08年プロテスト合格は
森田理香子、木戸愛らと同期。
08年4試合出場でヨネックス・レディース27位が最高位。
今季は32試合出場で2006年プロに転向したが、07年まで賞金はゼロ。08年に
「これで落ちたら諦めよう」の覚悟で、5度目のプロテスト挑戦で合格し、
同年は4試合に出た。
だが、その後は出場予選会に失敗、昨季までは下部ツアー暮らしだった。
「ゴルフだけでは食べていけない」と、地元の徳島・小松島市の段ボール工場でアルバイト。
「力仕事もしました」。時給750円から始まり、
安全靴にヘルメットで、午前9時から午後4時まで働き、その後ゴルフの練習をした。
「ゴルフをやめて、他の仕事を」と思う時もあったが、
「プロになったからにはツアーに出たい」という一心で頑張り続けてきました。^^;
前田陽子の華麗なるスイングをどうぞ!!
プロ9年目にして掴んだPO勝利の軌跡
伊藤園レディス最終日(16日、千葉・グレートアイランドC=6639ヤード、パー72)
プロ9年目の前田陽子(29=フリー)が通算7アンダー137で、
首位に1打差3位の好位置につけた。
1打差2位から出て、5バーディー、2ボギーの69で回った。
2009~13年までツアーは1試合も出られず、段ボール工場で働きながらゴルフを
続けてきた苦労人^^;
26日の「30歳(みそじ)」の誕生日を前に、遅咲きの花を咲かせるチャンスをつかんだ、
伏兵・前田が優勝争いに食い込んできたのだ。
4番では残り165ヤードをロフト27度のユーティリティーで、
5番パー5では残り80ヤードの第3打をいずれも3メートルにつけて連続バーディー。
17番では「自分でも覚えていない」という、
15メートル超級のロングパットがカップ縁で弾んで飛び込んだ!!
「このコースに対してこのスコアは最高ですね」と、この2日間を満足そうに振り返っていた。
V賞金1800万円を力と努力でもぎ取った。^^/
あふれる涙を拭きながら、
この日が来ることを信じていた。29歳の苦労人がシンデレラストーリーを完結させた!!
「本当に優勝したんだと思ったら涙が出ていた。
プレーオフはステップ(下部ツアー)で一度負けていた。
同じことを繰り返したくなかった」決めれば勝てた18番(パー4)の
2・5メートルのパーパットを外し、
再び18番でのプレーオフへ。2ホール目で大城を制した。
20メートルのバーディーパットを50センチに寄せ、
先にパーセーブ。1・5メートルを残していた相手に重圧をかけ、ボギーを誘った。
昨季までの生涯獲得賞金は73万8000円である。
今年1月まで7年間、地元・徳島の段ボール工場でアルバイトもしていたし、
今季ツアー参戦権をつかみ、帽子に「ネピア」のロゴが入った物を使うようになった。
スポンサー契約してくれた“古巣”にも恩返しができた。
「自分だけだったらやめていたかもしれない。支えてくれた人に感謝したい」と、
昨年弟子入りした今堀りつ(65)も恩人である。
日本女子最多の482試合連続出場を誇る“鉄女”からは前夜、電話で「踏ん張りどきよ
あした頑張れば来年も試合に出られるよ」と激励されたそう。
例えば、アルバイトを始めた当初の時給は750円。18ホールを5時間で、
3日間回ったと単純計算すれば、今大会の労働時間は15時間、
V賞金1800万円は時給120万円となり、1600倍にふくらんだことになる。(笑い)
もちろん、苦しい練習に時間を費やしてつかんだ栄冠だ。
26日に30歳の誕生日を迎える前田は、屈託なく笑った。
「賞金? 格好いい外車を買いたいです」と
涙が乾いたシンデレラへ、ギャラリーから大きな拍手が降り注がれていた。
前田選手本当におめでとう!!これからもその粘り強さで
勝利を重ねて下さい!!
最後まで読んで頂き有り難うございます
では又
続く