あなたは、甲子園の土を持って帰る意味を知っていますか?甲子園で敗退したチームの選手たちが大量に土をかき集めて、袋に入れている姿を毎年テレビで観ますが、これはいつから始まったことなのでしょうか?
また、あれだけ大量に1人で持って帰ったら土がすぐになくなるだろ!と思うのですが、甲子園の土はどこから持ってくるのでしょうか?調べてまとめてみました。
甲子園の土を持って帰る意味は?
まず、甲子園の土を持って帰る意味です。誰でも甲子園まで来れるわけではありませんから、やはり、自分は甲子園に出たんだ!という記念にするためです。球児たちが大人になり、子供ができたとき、お父さんは高校生の時、甲子園に出場したんだぞ!と自慢できますしね(笑)
また、違う意味で持ち帰る人もいます。それは、甲子園で負けた悔しさを忘れないためです。こういう思いで持ち帰る選手は、まだ来年もある選手が多いかもしれません。3年生はもう終わりですからね。
中には敗退しても、また来年甲子園に必ず戻ってくる!と心に決め、土を持ち帰らない珍しい球児もいますけどね。
持ち帰った甲子園の土は、家に記念として瓶に入れて飾っておく人もいますし、また甲子園に行けるように母校のグラウンドに撒く人もいるようです。また、甲子園の土をお土産として分けてあげる人もいます。
持ち帰った後の用途は人それぞれということです。
甲子園の土を持ち帰る風習はいつから始まった?
甲子園の土を持ち帰る風習はいつから始まったのでしょうか?実は、これは説が3つあり、どれが本当なのかは不明です。その3つの説は以下の通りです。
- 1937年第23回大会で、決勝戦で敗れ、準優勝となった熊本工業の川上哲治投手がユニフォームのポケットに土を入れて持ち帰った。
- 1946年第28回大会で、準決勝で敗れた東京高等師範付属中の佐々木迪夫監督が、最上級生以外の選手たちに土を手ぬぐいに包んで持ち帰らせた。
- 1949年第31回大会で、準々決勝で敗れた小倉北の福島一雄選手が足元の土をズボンのポケットに入れて持ち帰った。
あなたは、この中のどれが有力だと思いますか?ちなみに阪神甲子園球場のサイトに、Q&Aがありました!!
これによると、甲子園の土を初めて持ち帰った人「川上哲治」と記載があります!!ということは、「1937年第23回大会で、決勝戦で敗れ、準優勝となった熊本工業の川上哲治投手がユニフォームのポケットに土を入れて持ち帰った。」これが有力でしょう!
甲子園の土はどこから運ばれてくる?
敗退した球児たちが大量に持ち帰る甲子園の土ですが、補充しないとすぐになくなりそうですから、どこからか運ばれてくるのだと思います。
調べてみたところ、これも甲子園球場のサイトのQ&Aに載っていました!
それによると、岡山県日本原、三重県鈴鹿市、鹿児島県鹿屋、大分県大野郡三重町、鳥取県大山等の土をブレンドしているということです。その年によって、どこの土を使っているかは変わるようです。この土に、中国福建省の砂をブレンドして、甲子園の土ができています。
ちなみに、豆知識ですが、黒土と砂の割合は、季節によって異なっています。春は雨が多いため砂を多めにし、夏はボールを見やすくするために黒土を多くブレンドしているそうです。
ブレンドする必要なんてないんじゃね?と思いましたが、結構考えられて、ブレンドしているみたいですね。
甲子園優勝校は土を持ち帰らないの?
テレビでよく見るのは、敗退したチームが土をスパイクの袋に入れているシーンですが、優勝校は土を持ち帰らないのでしょうか?もし、私が甲子園優勝チームの選手だったのなら、負けていないにしても、記念に持ち帰りたいと思うはずです。
テレビに映されていないだけで、持ち帰っているのでは?と予想しましたが、実は、甲子園優勝校は、セレモニーの後、土を採取する時間が設けられているのだそうです!!やはり、甲子園優勝校も甲子園の土持ち帰っていたんですね!
まとめ
- 甲子園の土を持ち帰る意味は、甲子園に出場した記念と、負けた悔しさを忘れないための2つがある。
- 甲子園の土を持ち帰る風習が始まったのは、説が複数あるが、「1937年第23回大会で、決勝戦で敗れ、準優勝となった熊本工業の川上哲治投手がユニフォームのポケットに土を入れて持ち帰った。」というのが濃厚。
- 甲子園の土は、日本の黒土と中国福建省の砂をブレンドしており、季節によって、黒土と砂のブレンド割合が異なる。
- 甲子園の土は、優勝校も持ち帰る。
いかがでしたか?甲子園の土を持ち帰ったのは、川上哲治投手が最初だったんですね。昔は、こそっと持ち帰っていたのが、今ではガッツリ持ち帰ってますよね(笑)
毎年、テレビで敗退した球児たちがどんだけ持って帰るのよ?(汗)というぐらい袋に入れている光景を見ますし。誰でも来られるわけではないですし、気持ちは分かりますけどね。
今年も色んなドラマがあるのでしょうね!プロ野球も盛り上がっていますが、高校野球もまた違った面白さがあります。球児たちの一生懸命な姿を見て感動しましょう!