現代のビジネスパーソンは超忙しい。
生命を食いつなぐためにしか働いていない怠惰な会社員なら暇を持て余しているだろうが、自分の人生を真剣に生きている人はスケジュールがいつも一杯だ。
運動不足や不摂生を解消しようにも時間が上手く取れず、定期的に継続できない人が大多数だろうと思うが、実はたった20分でも筋トレは効果がある。
20分以上のトレーニングは筋肉を減らす
人間はエネルギー不足に陥った時、脂肪よりも先に筋肉を消費してエネルギーを確保する。
これはエネルギーを消費しない脂肪よりも、先にエネルギー消費を行う筋肉を消費した方が効率が良いという人体の賢い行いだ。
これを避けるためにトレニー達はトレーニングの数時間前からエネルギー補給をしトレーニングに備えるのだが、そもそも20分以上のトレーニングを避ければ身体のエネルギーを効率良く使うことができる。
20分間で筋肉を限界まで追い込む
筋肉が成長するプロセスにおいて重要なことは、筋肉に「これ以上に成長しないとマズい」と思わせるほどの負荷をかけることだ。
人間1日に約7秒間ほどしか最大筋力を発揮できないのだが、この最大筋力の状態を作ることで筋力に増強させる信号を与えることが出来る。
要はその瞬間的な7秒間を20分引き出すことが20分間トレーニングの重要なポイントで、実りのあるトレーニングに出来るかどうかの分岐点となる。
ほど良く負荷をかけてパンプアップし、最後のメニューで限界まで追い込む。
慣れるまではしっくりこず難しく感じるかもしれないが、習得すれば短時間でも充実したトレーニングをこなせる。
この理論の提唱者として北島さんのブログは勉強になる。私も北島さんのブログを見て20分間トレーニングを始めた。
20分間の短時間トレーニングでも効果はある
私は会社が忙しくなった頃から20分トレーニングを始めたが、効果はとても出ている。
これは長時間かけてトレーニングしていた頃よりも感じる。
おそらく最初の方に書いた「20分以上のトレーニングで筋肉減らしていたのだろう。加えて長時間のトレーニングによる疲れで、最大筋力を発揮できず筋肉に上手く刺激を与えられていなかったかもしれない。
また20分という短い時間ではよくメニューを練らなければ充実した内容にするのは不可能。
どうやったら鍛えたい部分を効率良く刺激できるのか?よくよく考えてメニューを組むようになったからこその結果でもあると思ってる。
トレーニング数時間前の栄養補給、トレーニングメニューの構成、筋トレはトレーニングを行う前から始まっている。
トレーニングが始まったら始まったらで、故障しないように適切な刺激を与えられるように高い集中力インターバルもほどほどに限界まで追い込む気合が必要。
これらを20分間に発揮するのは難しい。
時間があるならガッチリとプロに教えてもらった方が、最初はモチベーションも保てるし継続もできるし、なおかつ自己流でやるよりも遥かに効果が出る。
平日はトレーニングを控え、休日に2時間でも時間を取ってジムで良いトレーニングを行うのも手だろう。
週1で長時間よりも週2の短時間
筋肉は週1回のトレーニングより週2回のトレーニングの方が成長しやすいのは研究で明らかになっていることだ。
ちなみに週3回の方が成長するが、1回と2回の差の方よりも2回と3回の差は小さく、ボディビルに情熱を注ぐ人以外は週2回のトレーニングが最適解とされる。
これに従うなら週1回よりも週2回の短時間でも限界まで追い込んだトレーニングの方が効率良く、効果があるということになる。
死ぬほど忙しいからこそ効率的に
朝から仕事が始まり終えて帰宅したのが夜の10時、仕事が終了したのは11時なんてのは今時珍しくもクソもない。
かくいう私も仕事が始まるのは9時、終わるのは夜の12時だ。
しかし、私は短い時間でトレーニングを行うことで身体を鍛えられている。
がむしゃらに働くビジネスパーソンは文字通り死ぬほど忙しい。
そういった生活をしてるからこそ、トレーニングは効率を良くしていかなければならない。
元々、筋力トレーニング自体が効率性を追求して生まれたものなのだから、さらに効率良くしていくのは何らおかしくない。
むしろトレーニングは科学なので、無闇に厳しく長時間やれば良いというものでない。
短時間で効果があるならば週に行う回数を増やしたりした方が遥かに良い。
死ぬほど忙しい人ほど効率的に。それさえできれば人生を変えるほどのトレーニングをするのは難しくない。