私は社会人になってから、この心と身体は人生で非常に重要な自己資本であることを度々痛感する経験をした。
人生というマラソンを全うするには短いようでとても長く、ゴールだけでなく道中の旅路を快適に過ごすには、健康という自己資本を豊かにする必要がある感じてトレーニングを始めた。
私は幼少期に入退院を繰り返していた過去があり、入院することがなくなってから徐々に運動できるようになっていたものの、ついに運動する習慣は身につかず慢性的な運動不足になっていた。
そのせいなのか、社会人になってから体力不足を感じる場面が多く、基礎体力を身につけてこなかったことを悔いていた。しかし悔いているだけでは良くならない。
慢性的な運動不足を改善しなければ根本的な改善をできないと感じていた私は、自身を変えよう、自分の人生を豊かなものにしよう、そう決心しトレーニングを始めた。
そしてトレーニングを本格的に始めたのが2018年の10月。それから1年が経った。
冬限定でスノーボードしかやってこなかった私が、まさか1年も続くとは思いもしなかった。
そして、たった1年間でもトレーニングを続けることによってこんなに人生が変わるとも思わなかった。トレーニングを始める前の自分と、今の自分では明らかに変化があり、確実に人生が豊かなものなっていると感じている。
目次
トレーニングの効果
では、1年間のトレーニングでどう変わったのか?ザッと並べてみよう。
- 腰痛の改善
- 持病の症状緩和
- 体力が増えた
- プライベートの充実
- カッコよくなった
- 自信が付きポジティブに
- 忍耐強くなりお金が貯まりやすく
- スノーボードのパフォーマンスが向上
腰痛が改善した
腰痛も持病も改善
私は仕事の都合上、中腰の姿勢を取ることが多く、デスクワークが少ない日が続くと腰痛が出てきてしまう。
これは仕事どころかプライベートでも多大な影響を及ぼし、椅子に座れず横になることしかできないなど私の大きな悩みであり、どうしても改善したかった。
しかしトレーニングを初めて3ヶ月、大きな悩みの種だった腰痛は気がついたら改善していた。たった3ヶ月という早い段階で、もうトレーニングの効果が出てしまった。
それ以来、1日ずっと中腰で作業する等、特別な日を除いて腰痛が顔を出すことはなくなった。あんなに悩んでいたのが嘘だったかのように。
持病の症状緩和
持病と言っても喘息や掌蹠膿疱症などで、命に関わるような重い病気ではないが、トレーニングを始めて半年当たりで症状がドンドンと改善してきた。
ランニングのおかげで心肺機能が高まったので疲労による喘息は少なくなり、汗をかくことが増えたおかげで掌蹠膿疱症は以前よりグッと影を潜めた。
どちらも完治したわけではなく、たまにその症状に苦しめられることはあるが、症状の弱くなったり頻度が減っているのは非常に楽、嬉しいことである。
体力が増えた
筋トレで体力が増えた
腰痛や持病の症状改善だけではなく、体力の向上も果たした。これもトレーニングを開始して半年あたりから感じたことだ。
トレーニングを始める前の私は体力不足で、仕事中に疲労を感じ集中力を欠くことが多く、また仕事後のプライベートな時間でも疲れで何もできず。
帰宅後は夕食と入浴を済ませて後は就寝、と単調で不毛な生活を送っていた。
体力が増えてからは、仕事も最初から最後まで最低限の集中は続くようになり、しなくてもいいはずの残業が減った。そして風邪などの体調不良も少なくなり、本業の質はだいぶ良くなった。
そしてプライベートが充実せず、嫌で嫌でたまらなかった単調な生活サイクルも改善。
以前まではもう帰宅した瞬間に「食事は取らず寝よう」と唱えながら着替えるほどだったのに、今は帰宅したら今日のトレーニングメニューで頭の中がいっぱいだ。以前とはもう別人過ぎて、サイヤ人になった気分である。
肉体を鍛える喜び、達成感、充実感、そして幸せ。
運動不足なんかもう行方不明もいいところだ。 確かにどうしても疲れる日もあるが、格段に体力が向上したのを感じている。
プライベートの充実
プライベートも充実
もちろん、仕事やトレーニングだけが充実してるのではなく、念願のプライベートも充実するようになった。読書などの余暇を楽しんだり、こうやってブログを書く時間を取ったり、トレードに集中できるようにもなった。
たたでさえ忙しい我々社会人にとって、プライベートの充実はライフワークバランスを考える上で非常に重要である。
ましてや時間を簡単に増やせるわけではないサラリーマン、OLにとって時間当たりの質を向上させることが、プライベートの充実に繋がる。
プライベートの時間を十分確保したとしても、本業でクタクタになっている身では何事も楽しめず集中できない。
私はトレーニングで体力を増やすことによって本業の質を上げつつ、余った体力でプライベートの確保だけではなく、時間当たりの質も上げることができた。
カッコよくなった
筋トレでカッコよくなった
カッコイイの定義は人それぞれだが、以前の自分と比べるとカッコよくなったとは思う。
まず顔つきが少し変わった。以前よりもキリッとした顔つきになり、男らしい顔つきに近づいた。
具体的に言えば、眼力が増し、輪郭がシュッとし、頬に筋肉が引き締まった。まぁ、裏を返すと、少し近寄りがたい顔つきになってしまった。
身体の方はもう明らかに見た目が変わった。別に太っていたわけでもなく元から筋肉はある方なのだが、シュッと細くなる所は細くなり、ムキっと太くなる所は太くなり、身体の凹凸がハッキリしたことで以前と比べるとムキムキに見える。
また全体の筋肉量が明らかに増えている。
上腕三頭筋、胸筋、腹筋、大腿四頭筋等々、トレーニング開始前より隆起し、たくましい身体付きへとなった。トレーニングすればするほど身体がムキムキになっていくので、毎晩鏡の前に立つのが日課となった。
鏡の前に立つことはモチベーションになり、非常に大切な事である。
私は街中で気になった女の子をナンパすることがたまにあるが、全体的にカッコよくなったおかげか、やはりトレーニング開始する前より食いつきが良い。
相手にされやすくなったというより、相手がコチラに興味を持ちやすくなった、異性として意識されやすくなった。
自信がつきポジティブに
ポジティブは大事
トレーニングを継続できたおかげか、または筋肉がついてきたおかげか、あるいはその両方か、以前よりも自信がつき何事も堂々と行えるようになった。
前項の「カッコよくなった」と被る部分であるが、やはり自信があって堂々としている現在の方がカッコよく見える。
そして自信がついたと同時にポジティブになり、以前よりも仕事やプライベートで様々なことに挑戦できるようになった。たとえ挑戦して失敗しようが、失敗を引きずらなくなったのもポジティブになった証だろう。
根本的に明るくなったのも少しはあるだろうが、ポジティブになったのはどちらかというとストレス発散が以前よりも上手に出来ているからだ。
トレーニングが習慣づいてから、ネガティブなことはトレーニングすることで忘れることができる。忘れるというより「意外とどうでもいいこと」と思いやすくなった。むしろそのネガティブな感情を糧にトレーニングに打ち込む。ネガティブ感情を闘志に変え、ついでに脂肪も筋肉に変える。
ネガティブな感情に支配されるとどうしても視野が狭くなる。
視野が狭くなると考え方も狭くなり、乗り越えるために他にも良い方法があるのにその選択肢が思い浮かばず、成長が途絶えてしまう。これは非常に恐ろしいことである。
そのネガティブの負のスパイラルから抜け出しやすくなることは、人生にとって非常に大きくプラスなことだと感じている。
忍耐強くなりお金が貯まりやすく
貯蓄からの投資でさらなる好循環
私は常々、人間は精神力が人生を左右する1番大事な要素ではないかと考えていた。身体を鍛えることで精神をも鍛えることができるのか、それは証明できるものではない。
しかしトレーニングを続けられる人間は少ないと聞くので、トレーニングを継続することで身体と一緒に精神も鍛えられ、相応の精神力を身につけることができれば一石二鳥ではないかと考えた。
そしてトレーニングの甲斐もあって、少々ではあるが忍耐力が強くなった。
今までは高い目標を設定しては途中で心が折れ実現できずに終わっていたが、途中で心が折れそうになっても諦めずに、方法を変えて再び挑戦することが出来るようになった。
またトレーニングを継続することで地道なことでも継続できるようになり、目標に向かって粘り強く着実に歩を進めることもできるようになった。
この忍耐強さのおかげで副業が捗るようになり、さらに収益が増した。
そして副業に投資するための貯金が捗るようになった。こちらも同じく目標金額までコツコツと貯めることが出来るようになってきた。簡単に言ってしまえば、我慢できるようになりお金の使い方が上手になった。
欲しいと思ったものでも一時的にでも我慢することが出来れば、それが本当に必要かどうか考える時間ができる。
もし本当に必要なものであれば購入し、そうでないなら見送る。この積み重ねでドンドンとお金の使い方が上手になり、1円あたりのコストパフォーマンスが上がってきている。
そして貯めに貯めた貯金を副業に投資することで、少しずつだがさらに収益は上がり、また投資するための貯金ペースが早くなっていく。
元々そんなにお金を使う人間じゃないがさらなる貯金のペースアップを果たし、それを投資するという好循環の輪を作ることができた。
スノーボードのパフォーマンスが向上した
試験にも合格するほどに。
これがトレーニングを始めた理由の中で1番具体性のあった目的だが、スノーボードの試験でどうしても合格したいものあった。
この試験の合格するためには現状では難しいと踏んで、真剣にトレーニングに打ち込むことを決意したのだ。
そしてトレーニングの甲斐もあって、試験には無事合格することが出来た。
この試験の合格の瞬間が1番トレーニングの効果を実感し、そしてトレーニングをやってて良かったと強く思った。
ここまでを思い返してみてだが、本番のパフォーマンスが大事なのはもちろんのこと、練習時のパフォーマンスもすごく大事なんだなと身に染みている。
通常時のパフォーマンスが高くないと高度な練習ができず、より高位の技術習得に繋がらない。裏をかえせばパフォーマンスが高ければ成長のレベルも比例して早くなっていく。
トレーニングを始めてからはスノーボード技術の成長が早かった。もちろん、今までのスノーボードにおける努力が実ったということもあるが、身体という下地を鍛え始めたのが成長速度の増加に繋がったと感じている。
スノーボード以外で言えばランニングのタイムも少しずつ縮んでいる。
今まで本気を出して20分かかったところが、5分縮んで15分。これは中々にすごいことじゃないのかなと自分で思う。
単純にこちらは慣れてきたというのもあるが、スノーボードと同様にトレーニングで成長速度が増加されているのではないかと考える。
スポーツで壁にぶつかった時こそ、トレーニングという別なアプローチをかけることで技術向上に繋がることがトレーニングを始めてから身を持って知った。
やっぱり成長を感じてこそスポーツは楽しいので、楽しみを増やすために少しでも真剣に打ち込むのならばトレーニングは重要だ。
またスポーツに限った話ではないが怪我が非常に減った。
以前まではスポーツ中に身体を痛めたり、しょうもない所で関節を痛めていたが、今ではそのような軽い怪我が減った。
身体を鍛えることによって自分の身体の使い方がわかってきたのか、それとも物理的に強くなったのか。身のこなしが以前より軽くなり、筋力も向上しているので、怪我をしそうな場面でも「雑魚め!」といった感じで回避できるようになった。
これはまるで若返った気分、いや30歳を越えてからというもの10、20代の頃の自分と比較してドンドンと若返っている。
1年間の内容と注意点
ここで私が行ったトレーニングの1年間の内容と、その経験から学んだ注意点を書いていこう。
といっても基本的なことではあるので、これから始める人たちはここで要点を抑えてから臨んでみると結果が変わってくるだろう。
読んでみて気になるところがあれば専門家のウェブサイトを見る、もしくは書籍の購入などをオススメする。
目的を明確にする
トレーニングを始める前によく考えて欲しいのは、自分がなんの目的があるかということだ。痩せたい、筋肉を付けてカッコよくなりたい、など色々あると思う。
トレーニング内容はその目的に応じたものを選ばないと結果がついてこない。大抵は2種類に分かれる。
痩せたいなどのダイエット系、体力を付けたいなどの持久力系であれば、ウォーキングやランニングや水泳などの有酸素運動を中心にメニューを組み、見た目を調整するための筋力トレーニングはある程度に留める。
筋肉をつけたい、スポーツのパフォーマンスをアップしたいなどのパワーアップ系は筋力トレーニング を中心にメニューを組む方が結果を出しやすい。こちらはスポーツをする人ならそのスポーツも一緒にメニューとして組むとさらに良くなる。
ただどちらにしても気をつけて欲しいのが、当たり前ではあるが効果のあるトレーニングを行うことだ。
これは目的によって行うと良いとされるトレーニングを行えば、ほぼ間違いない。
だからこそ、目的を明確にして調べてからトレーニングを行う必要がある。
そしてソフトなトレーニングを続ける
目的に対して効果のあるトレーニングを行えば、決してキツイばかりのメニューではなくなる。
いや、確かにトレーニングの最中はキツイだろうが、二度とやりたくないと思うほどの苦労をしなくても効果は出てくる。
やり始めて少し慣れてくると「このぐらいの時間&負荷で良いの?」と思えるようなトレーニングメニューになってくるであろうが、そういったソフトなメニューの方が続けやすい。やはり継続しないと人生が変わるぐらいの実感を出てこない。
休息は非常に超重要
まったく知識がない初心者はトレーニングだけ一生懸命に頑張る傾向があるが、それと同じくらい休息に取り組んで欲しい。身体を効率良く鍛えるためにも、オーバートレーニングを防ぐためにも、必ず心得て欲しい。
休息の主な内容は、
- トレーニングの間を設定する
- 睡眠時間をしっかり取る
- プロテインなど栄養補給は必ずする
効率良く鍛えられる
ダイエットにしろ、運動パフォーマンス向上にしろ、鍛える部分の大半は筋肉になってくる。この筋肉は強い負荷がかかると破壊され、再生する時に以前より強くなる。
つまりトレーニングは破壊と再生を繰り返して洗練させていく行為なのだ。トレーニングだけ一生懸命やるのは、破壊だけ行うのと等しい。そこに再生がなければ身体は強くなっていかない。
具体的には筋肉に負荷を加えたら1-3日間は休息を設けるなど。
ここは筋力トレーニングと有酸素運動で少々異なってくるが、共通して言えるのは身体が疲れている状態では上手に再生を行うことができない。
これについて正解とされる理論も様々あり断言できるものは少ないが、これもトレーニングだと思って詳しく調べてみて欲しい。
ちなみに初期の頃は毎日トレーニングしていた私は筋肉も付きにくかったし、身体が疲れている状態でトレーニングのパフォーマンスが上がらないなど苦戦した。
怪我を防げる
これも非常に重要で怪我によってトレーニングできない期間が出てきたり、最悪の場合はトレーニング自体をもうやらなくなってしまう。
それとダメージは蓄積していくので、もっと悪い場合は日常生活にまで影響が出て来る。単純に怪我は痛くて辛いので、可能な限り避けたい。
私の苦い経験として、平日は必ずランニングとスクワットなどのトレーニングを行い、土日はスノーボードに励んでいた際、左膝を歩けないぐらいに痛めた。
全て膝に強い負荷がかかる運動なので、それをやり過ぎて元々悪かった膝がついに悲鳴を上げてしまったのだ。
幸い何か名前がある怪我ではなかったし、その後もスノーボードを続けることが出来たが、膝の負傷のおかげで2ヵ月ほどトレーニングを中断した。
プロテインは毎日でも飲んじゃおう
身体の再生を助ける主成分はタンパク質である。タンパク質は身体のあらゆる部位の補修を引き受ける成分で、筋肉だけでなく骨、髪の毛や皮膚、等々その仕事範囲は非常に広い。
身体を構成する物質で1番多いのは水分であることは有名だが、その次に多いのはタンパク質である。水分を従業員とすれば、タンパク質は取締役みたいなものだ。
このタンパク質、トレーニングによって破壊された分を補うために摂取するには普段の食事だけでは難しい。摂取量の問題もあるがタンパク質の種類も変わってくる。
なので効率の良いトレーニングには通常の食事に加えてプロテインの摂取が必要になってくる。プロテインを摂取しなければ身体は成長しないのだ。
トレーニングは人生を豊かにする
トレーニングで人生は豊かになる
私がトレーニングを始めた最大の理由は、身体を鍛えることで人生のパフォーマンスを上げ、結果的に人生が豊かになると思ったからだ。
そして私は1年間のトレーニングで、人生を豊かなものへと変えることができた。もちろん、まだまだ望むような豊かさには遠いが、1年前の自分よりも確実に豊かな人生になっている。
確かにトレーニングは習慣づくまでは非常に辛い。
それでも挑戦する価値は十二分にある。それにやればやるほどトレーニングは楽しくなってくるのでまずは挑戦してみることが重要だ。
時間に余裕がある人やストイックさに自信があるなら良いが、習慣化する自信は無いが本気で変わりたいと望むならプロの力を借りてでもやってみると良い。
トレーニングに関しては、トレーニングメニュー、実際のトレーニング、筋肉の知識、栄養管理、休息の取り方など学ぶものは多岐に渡る。
人生の幸福度を上げるのは何もお金だけではない。その他、充実感、達成感、愛情、健康などたくさんある。トレーニングはその大部分を補えることができる素晴らしいものだ。
たった1年間のトレーニングでも、身体を鍛えることで人生を豊かにできる。もしかしたら人生の幸福度を上げるには、お金持ちになるよりもトレーニングを始めることの方がてっとり早く確実かもしれない。
繰り返すがトレーニングは辛く苦しいものだ。人によってはこの世で1番嫌なものかもしれない。だが、トレーニングをして私は確実に変わった。
確実に人生が豊かになった。トレーニングは全ての人間を幸福にするもの、今ではそう確信している。身体を鍛えて健康的になり、精神も鍛えられてお金も貯まりやすくなる。自分を変えたいならこれ以上、最高のものはないだろう。