岐阜市の「Y&M 藤掛第一病院」で80代の入院患者5人が死亡 エアコン壊れ、なぜ直さず熱中症による死亡事故が起きたのか?

83~85歳の男女4人がエアコンが故障した病室で、26日夜から27日午前にかけて相次いで死亡。28日にも、別の男性患者(84)が亡くなった。

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【矛盾ポイント】なぜ、命に携わっている病院がすぐにエアコンを直すなど、熱中症の対策をとらなかったのか?(難易度★★)

高齢者の熱中症による5人の死亡というニュースが流れました。

今年は記録的猛暑になっており、すぐに直すのは当然の考えだと思います。

しかし、死亡事故が発生してしまいました。

なぜ直さなかったのか、貴方はどのように想像しましたか?

考えてみましょう。

 

 

 

私はこのように想像しました。

1.直すお金がもったいなくて、ほったらかしにした。

2.エアコンが故障していたことに気付かなかった。

3.直すお金が無かった。

4.業者に頼んだが、猛暑のため、直すのに時間がかかっていた。

場所

岐阜市の「Y&M藤掛第一病院」

 

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エアコンの点検はしていたのか?

岐阜県の古田肇知事は2日、同病院のエアコン計11基のうち、7基は法令で規定された定期点検が実施されていなかったことを明らかにした。

県によると、同病院で使用している業務用エアコンは、フロン排出抑制法で、専門業者による3年に1回の定期点検が義務付けられています。

死亡原因は熱中症?

発覚から1週間を迎え、県警の司法解剖の結果がでました。

死亡した患者は熱中症になっていた可能性があることが分かり、県警は業務上過失致死の疑いを視野に捜査を進めております。

今夏の猛暑は、気象庁が「命の危険がある暑さ」と表明したほどの暑さである。

死亡した患者は病状の重い人が多かったため、県警は死因と熱中症との因果関係を慎重に調べているとのこと。

エアコンが故障した日の気温は?

岐阜市はいずれも最高気温が30度を超える真夏日であった。

特に死者が出た26、27の両日は猛暑日で、最低気温が25度以上となる熱帯夜も連日続いていました。

エアコンの故障に関して、何か対策はしたのか?

病院ではエアコンが故障した各部屋に扇風機1、2台を置くなどして対応していたようだ。

フロアの室温や湿度、患者の体温や脈拍などを定期的に記録していたとのこと。

病院側は「何か問題があったとは思っていない」との見解を示しています。

高齢者の熱中症

高齢者は汗をかく事が苦手である。

汗で体温を下げる機能が働いており、汗がかけない場合は体温調整がうまくできず、熱中症になりやすいのである。

また体内の水分量も減り、脱水症状にもなりやすい。

高齢者は、ちょっとした温度の変化で容体が悪化することがあります。

病院の配慮として、常に環境をチェックすることが必要。

『これぐらいの温度なら大丈夫』という認識の甘さがあったのかもしれません。

国の警告

厚生労働省は猛暑を受けて今年は定例の5月に続き、7月20日にも、特に高齢者らへの熱中症に言及して全国の医療機関などに注意を呼び掛けるよう求める文書を各都道府県に出しています。

現場

26日夜から27日朝にかけては70%前後と湿度が高く蒸し暑かったようである。

湿度が高いと体温も下がりにくい現象が起こります。

現在

エアコンが故障した本館3、4階から冷房が利く別フロアなどへの入院患者の移動により、移動先の病室の定員超過が最大で16人に上っていたようである。

県は岐阜市と連携して患者を転院させるなどし、同病院でも新館4階のエアコンが修理されて復旧しています。定員を超えて収容していた患者が2日朝、新館4階の病室に移り、定員超過は解消されたとのことです。

【答え】

ここの病院は月10万円で長期的に入院できるとの評判で、患者の家族は感謝していたようです。

ということは、安価で長期入院ができるということで、病院の経営状態は悪かったでしょう。

エアコンを直す費用が無かったのでしょう。

【論議】

「エアコン故障を野放しにし、患者を死亡させたのは殺人だ。」という意見もあります。

しかし、死亡したという観点だけを見てしまうと、「単にエアコンを直しておれば、このような事態には別の病院でも起こらない」となる問題でしょうか?

ならない気がします。

世の病院事情が悪すぎるからです。

 

急性期病院は患者を治療するのが役割で患者が安定期(これ以上良くならない状態)に入ると通常は3ヶ月を上限として転院を促します。

その受け入れ先が療養病院で、維持型だから積極的な治療はしません。

 

医療費を減らす必要があるため、今は3ヶ月入院すると、それ以降は治療では無いとし、保険点数が一気に減らされます。

だから、病院は儲からないと判断するると、3ヶ月後は患者を追い出すのです。
行き場のない患者は3ヶ月ごとに病院を変わる老人医療難民が多くなっております。

この病院は、たった10万/月で老人を受け入れてくれた良心的な病院です。

だから、経営はすごく苦しかったとコメントを発表しております。

周りの住民からは老人介護離職しなくていいのはこの病院のおかげであり、非常に感謝していたとの評判も高かったのです。

ここで、「この病院だけをたたく」と、逆効果です。

こういう病院が無くなり、介護離職者が増えることになります。

今の医療クライシスが原因であり、

エアコンを直せば何も起きなかった事件ではなく、

医療制度による、起こるべきして起きた事件と言えるでしょう。

根本的な制度の見直しをしない限り、このような事件はまた別の角度から発生するように思える。

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