「赤ちゃんが夜なかなか寝ない…。」
「夜に赤ちゃんを寝かしつけるのが苦手…。」
と感じているママさんは多いと思います。
毎日頑張って寝かしつけているのに、すんなりとは寝てくれない赤ちゃん。
特に新生児や乳児の場合、どんな方法で寝かしつけてもすぐに起きちゃうこともありますよね。
なぜ新生児期や乳児期の赤ちゃんは、夜寝かせるのが大変になってしまうのでしょうか?
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そこで今回は、寝つきが悪い赤ちゃんは何が原因なのか、また寝かしつける時のコツまで見ていきたいと思います。
それでは早速見ていきましょう!
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目次
夜なのに赤ちゃんがなかなか寝てくれない!夜の寝つきが悪い原因
そもそも赤ちゃんは、生後1ヶ月の新生児~生後1歳までの乳児の時期は
14~17時間/1日
の睡眠を必要としますので、1日のうちの2/3ほどの時間は寝ています。
そんな赤ちゃんが、夜になかなか寝てくれないということは、寝られない何かしらの原因があるはず。
「夜なのに赤ちゃんがなかなか寝てくれない。」
という場合には、下記の原因が考えられます。
- 背筋がまっすぐになるのが嫌
- お腹がすいている、ゲップが出なくて苦しい
- おむつが気持ち悪い
- 興奮状態
- 室温が快適な温度になっていない
- 乾燥肌・乳児湿疹などの肌トラブル
- 体調が悪い
主にこれらが夜の睡眠の妨げになり、赤ちゃんの寝つきが悪くなるケースが多いです。
寝つきが悪い赤ちゃんの睡眠環境を整えよう
赤ちゃんをスムーズに寝かせる為には、まずは睡眠環境を整えてあげる必要があります。
部屋を暗くする
まず、赤ちゃんを寝かしつける際は、部屋を暗くするようにしましょう。
照明やテレビなどの明かりは赤ちゃんの目には刺激が強く、出来れば真っ暗な状態が好ましいです。
しかし真っ暗な部屋ですと、赤ちゃんがミルクの吐き戻しをしてしまっていないか、布団が顔にかぶさってしまっていないかなど、確認をしづらいというデメリットもあります。
豆電球くらいであれば問題はありませんが、天井の照明ではなくコンセントに差し込むタイプのフットランプを活用すると、寝かせる際に直接光が目に入らないので安心です。
寝る前1時間前からは周囲に静かな環境を作る
夜に赤ちゃんを寝かしつける時は、静かな環境にしてあげましょう。
テレビの音や周りの大人の喋り声がうるさい場所では、赤ちゃんも落ち着いて寝る事が出来ません。
また、寝る前にたくさん話しかけすぎたり、寝る直前の沐浴も避けるようにして下さい。
出来れば、寝かしつける1時間前くらいから、赤ちゃんにストレスがかからないようにしてあげるようにしましょう。
快適な室温に
新生児期~乳児期の赤ちゃんは、体温調節が上手に出来ません。
私たちが適温だと思っていても、赤ちゃんにとっては暑かったり寒かったり…。
寝かせる前に赤ちゃんの身体に触れて、汗ばんでいるようであれば少し風通しをよくしてあげたり、肌掛け布団を薄めのガーゼタオルに。
少しひんやりしているようであれば、軽量のタオルケットと肌掛け布団などで調節してあげて下さい。
肌トラブルに繋がる刺激を除こう
新生児期~乳児期の赤ちゃんは特にお肌がデリケート。
よく汗もかきますし、皮脂も多く分泌されていますので、肌トラブルを起こしやすい時期です。
乳児湿疹も生後2ヶ月目から症状があらわれることが多いのですが、乳児湿疹の場合は痒みを伴わないようです。
この頃に起こる痒みのある肌トラブルといえば、乾燥性湿疹や脂漏性湿疹がありますので、肌と触れ合う衣類や布団は、刺激の弱いコットン素材にしてあげるようにしましょう。
寝かしつけの前に赤ちゃんの準備は出来てる?
睡眠時の環境を整えることと同じくらい意識してほしいのが、赤ちゃん自身のコンディションを整えてあげることです。
おっぱい・ミルクをあげる、ゲップを出してあげる
特に新生児の場合、まだミルクや母乳をうまく飲めなかったり、体力不足によって十分な量を飲めないといったことがあります。
この場合には、夜中に何度も授乳しなければならない事もありますが、赤ちゃんの気が済むまで飲ませてあげるようにして下さい。
また、寝る前まで授乳をしていた場合は、ゲップが出し切れていない状態で寝かしつけをしてしまうことも。
しっかりとゲップを出してあげてから、寝かしつけを行いましょう。
夜寝る前には必ずおむつチェック
おむつが汚れていると、お尻やお股がムレて不快感に繋がりますので、赤ちゃんの寝つきが悪くなります。
また、赤ちゃんのお肌はまだまだ敏感肌なので、悪環境が続くことによって『かゆみ』や『かぶれ』の原因となります。
寝る前にはおむつチェックを欠かさずにするようにしましょう。
体調を常に気にかけよう
赤ちゃんの体調には常に気を張っていると思いますが、寝る前にも赤ちゃんの体調を気遣うようにしましょう。
おむつ交換や授乳をしてもグズっている場合は、おでこや首筋、脇などを触ってみて体温が高くないか、確認して下さい。
母乳の場合は風邪をひかないと思われがちですが、風邪を引くこともありますので注意して観察するようにしましょう。
せっかく寝かしつけてもすぐ起きちゃう!新生児・乳児の赤ちゃんが長く寝ない原因は睡眠メカニズム
「やっと寝てくれた…。」
と思っても、ちょっと時間が経つとすぐに起きてしまう。
またはその場を離れようとすると起きてしまって、また一から寝かしつけをしなければいけなくなることも多いはず。
実は、新生児期・乳児期の赤ちゃんの睡眠メカニズムが大きく影響しているんです。
新生児期・乳児期の寝はじめはレム睡眠から
赤ちゃんが眠りはじめると、深い眠りの静睡眠ではなく、浅い眠りの動睡眠からサイクルが始まります。
当然、眠り始めが浅い睡眠となってしまうので、せっかく寝たとしてもちょっとした事で起きてしまいやすくなります。
おおよそ生後半年くらいまでは、このような現象が続くとされています。
赤ちゃんの睡眠サイクルは「浅くて短い」
私たち大人の睡眠サイクルは、約90分間隔で『レム睡眠(浅い睡眠)』と『ノンレム睡眠(深い睡眠)』を繰り返しています。
それに対して赤ちゃんの睡眠サイクルは約50~60分間隔になっていますので、大人の約1.5倍の早さでサイクルを繰り返しています。
赤ちゃんの場合、大人のレム睡眠にあたる『動睡眠(どうすいみん)』が頻繁にやってきますし、ノンレム睡眠にあたる『静睡眠(せいすいみん)』も大人に比べると浅めなので、ちょっとしたことですぐに起きてしまう原因に。
また赤ちゃんの睡眠は、浅い眠りである『動睡眠(レム睡眠)』の割合が大きいことも、すぐに起きてしまう要因に。
上記のグラフで確認しますと、浅い眠りであるレム睡眠の割合が、生後1ケ月~2ヶ月は50%以上、3ヶ月~5ヶ月までは40%以上を占めていることが分かります。
逆に乳児を終える1歳頃を過ぎると、レム睡眠の割合がググっと少なくなってきます。
まとめますと赤ちゃんの睡眠は、
- 深い眠りと浅い眠りのサイクルが短い
- 深い眠りでも大人に比べると浅い
- 深い眠りと比べて浅い眠りの占める割合が大きい
と言えます。
新生児・乳児の脳はまだ未発達のため、睡眠メカニズムが未完成の状態。
その為、全体的に眠りが浅くなり、目を覚ましやすい状態なんですね。
夜寝ない赤ちゃんを寝かしつけるコツ
先ほどは、赤ちゃんが寝てくれない時に意識すべき、睡眠環境を整えるということをお伝えしました。
しかし、それだけでは寝かしつけが上手くいかないことも…。
そこで、夜に寝てくれない赤ちゃんを寝かせる為の『コツ』を見ていきましょう!
まずは試して欲しい!赤ちゃんを寝かせる方法
睡眠環境を整えたにも関わらず夜の寝つきが悪い場合には、こちらの方法を実践してみましょう。
添い寝&優しく話しかける
赤ちゃんが寝てくれない場合は、不安に感じているのかもしれません。
ママが隣にいるだけで、赤ちゃんはリラックスして落ち着くことができるので、寝かせる時は一緒に横になりましょう。
コツは、この時にゆったりとした口調で優しく話しかけると効果的です。
赤ちゃんのおでこをさする
赤ちゃんのおでこを、上から下に向けてゆっくりさすって寝かせる方法になります。
この時、眉間の間をなぞるようにしてみると良いでしょう。
上から下へゆっくりさすってあげると、つられてまぶたも閉じてくれます。
子守歌
スローテンポの歌を歌ってあげると、赤ちゃんも心地よく感じてくれます。
当サイトのおすすめの歌は
NHK番組「いないいないばあっ!」の『カエデの木のうた』
です。
メロディーも歌詞もとても素敵なので、歌っているこっちまで気持ちよくなりますよ。
コツは、赤ちゃんも思わずウトウトしてしまうような、ゆったりとしたリズムで歌うことです。
寝たフリをする
寝かせる為に色々試しても寝てくれない時は、思い切ってママさんが寝たフリをするのも効果的。
赤ちゃんのすぐそばで、ママが気持ち良さそうに寝ている所を見ると、赤ちゃんも寝ることに抵抗なく受け入れてくれやすくなります。
この時「スースー」と寝息をたてるくらいの演技をするのがコツなのですが、本当に寝てしまわないように気を付けて下さいね。
おくるみでお雛巻き
赤ちゃんは今まで、ママのお腹の中にくるまって包まれていました。
その為、産まれたばかりの新生児期や乳児期の赤ちゃんにとっては、適度に包まれている方がリラックスする傾向にあります。
きつくならない程度におくるみでお雛巻きにしてあげて、ママさんが抱き抱えるようにして添い寝してあげると効果的です。
背中にクッション
乳児期くらいまでの赤ちゃんは、『背中スイッチ』というものが存在します。
本当にスイッチがあるわけではないのですが、せっかく抱っこして寝かしつけても、布団やベッドに置いた途端に泣きながら起きてしまうことから、こう言われています。
この背中スイッチを発動させない為には、ママさんのお腹にいた時のように『まぁるく曲がっていた背中』のまま、布団に寝かせると上手くいきます。
赤ちゃんの背中が伸びた姿勢になってしまわないように、柔らかいビーズクッションや授乳クッションを背中に敷いてみましょう。
どうしても寝てくれないなら、この方法を試してみて!
それでも寝つきが悪いようであれば、下記の寝かしつけの方法を行ってみましょう。
抱っこでリズムカルに「トーン、トトン」
やっぱりポピュラーな寝かしつけの方法として、『抱っこ』がありますよね。
しかし、普通に抱っこしているだけでは、なかなか寝てくれない事もしばしば…。
赤ちゃんをリラックスさせるコツとしては、立った状態で赤ちゃんを抱っこして、
右足へ体重移動(トーン)
↓
左足へ体重移動+[つま先支点でかかとを上→下へ段階着地](トトン)
↓
繰り返し
と右へ左へ左右交互にユラユラとしてあげてみてください。
この画像では赤ちゃんを抱っこしていませんが、もちろん赤ちゃんを抱っこしてあげて実践してみましょう。
一般的な『抱っこして左右にユラユラ』も良いですが、この方法は特に効果が高いです。
横抱きが嫌いな赤ちゃんでもこの方法を実践すると、横抱きの状態でも寝てしまうほど。
そのくらい「トーン、トトン」のリズムは落ち着くみたいですね。
ただ、勢いよく「トトン」としてしまうと上下の振動が強くなり、新生児や乳児の脳にも負担になるかもしれません。
くれぐれも優しく、そしてゆったりとしたリズミカルな抱っこを心掛けてみて下さい。
母親の寝かしつけ最終兵器「添い乳」
夜寝かしつけようとしても、グズグズしてなかなか寝ない赤ちゃんでも、『添い乳』をした途端に泣き止み、スヤスヤ眠ってくれやすくなります。
お腹がすいているというわけでなくても、乳首を吸うことでこれ以上ないくらいの安心感を赤ちゃんが感じることが出来るんですね。
ですが、添い乳ばかりに頼ってしまうと『添い乳がないと寝られない赤ちゃん』になってしまう可能性もありますので、ほどほどにするようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
新生児期・乳児期の赤ちゃんが夜に寝ない原因や、睡眠環境の重要性、寝ない時の寝かしつけのコツをお伝えしました。
寝かしつけが長時間になってくると、どうしてもイライラしてしまうもの。
溜まった家事をしなくちゃいけないと焦ったり、親側の都合で早く寝かせたい時など、はやる気持ちになってしまいがちですが、そんなちょっとしたママの感情の変化は赤ちゃんに伝わるものです。
なるべく気持ちにゆとりを持って、赤ちゃんの寝かしつけを行うようにしていきたいですね。
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