現在W杯アジア最終予選が行われていますが、同組には、オーストラリアがいます。ちょっと前から疑問だったのは、オーストラリアってアジアじゃないのになぜアジア枠なの?ってことです。
あなたは知っていますか?疑問に思いつつも、自ら知ろうとせずそのままにしていましたので、今回を機に知っておこうと思い、調べてまとめてみました。
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オーストラリアはなぜオセアニアなのにアジア枠なのか?理由は?
普通に考えたらオーストラリアはオセアニアの国ですよね。なぜアジア枠に入るようになったのか?
実は、以前(1960年代)は、オーストラリアを含め、オセアニア地区の国々はアジア地区と混じってW杯予選等を戦っていました。ですので、オーストラリアはアジアに加盟を申請していました。
ところが、申請は認められなかったため、ニュージーランドとオーストラリアはオセアニア連盟を立ち上げました。ここまで聞くと、「へー、そうなんだ。じゃあ何で今アジア枠なんだよ?」と思いますよね?ここからは政治的な問題が絡んできます。
1970年代に入ると、イスラエルが周辺アラブ国からボイコットされ、アジア連盟から締め出されてしまいました。そこで、FIFAはイスラエルをオセアニア連盟に加盟させ、北中米、南米地区、欧州地区の予選に組み込むように配慮しました。
この結果、オーストラリアはW杯予選の度に、イスラエルだー、スコットランドだー、アルゼンチンだー、と世界中をあっちゃこっちゃ行ったり来たりしなければいけない状況になりました。しかも、北中米、南米地区、欧州地区の国々は強いです(笑)
オーストラリアが無理に条件を押し付けられた形ですね。こうなると、アジア連盟に加盟したくなるのは当然です。イスラエルだって、オーストラリアは遠いですしね。
そのような経緯があり、イスラエルは1994年にオセアニア連盟からヨーロッパ連盟に移ることができました。2006年には、オーストラリアもアジア連盟に加盟することができました。(※アジア枠での予選は2010年W杯予選から)
イスラエルがオセアニアから抜けた後も、オセアニア地区は各大陸の勝者に勝たないとW杯出場はできないという条件でした。実際、大陸間プレーオフでオーストラリアは、アルゼンチン、イラン、ウルグアイと毎回負け続け、W杯に出れなかったんですね。
しかし、オーストラリアは2006年にオセアニアから念願のW杯出場を果たし、初出場ながらベスト16でした。
2006年W杯で力を誇示したオーストラリア
大陸間プレーオフで負け続け、ずっとW杯に出場できていなかったオーストラリアですが、初出場の2006年はベスト16で、しかも、オーストラリアと日本は同じグループに入り、日本を破っています。
日本はアジアでは上位ですが、そんな日本を破ることで、本来はアジアの国よりは強いのに今までW杯出場できていなかったのだ!ということのアピールにもなったのではないでしょうか?
オーストラリアがアジア枠に入ったことで、日本をはじめ元々アジアだった国にとっては、大変ですね(笑)強豪国が一つ増えたわけですから。
オーストラリアにとっては、アジア枠に入ったことで、確実にW杯への道が楽になったはずです。実際アジア枠に入ってからは連続でW杯出場を果たしていますしね。
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まとめ
- オーストラリアがアジア連盟に加盟したのは2006年から。
- それまでに一度アジア連盟への加盟を申請しているが却下されている。
- オーストラリアはオセアニア連盟を立ち上げるが、当時ボイコットされていたイスラエルをオセアニア連盟に加盟させられたり、北中米、南米地区、欧州地区の予選に組み込むようにされてしまい、無理な条件をFIFAに押し付けられていた経緯があった。(距離的に遠い)
- 距離的に遠いという問題以外にも、各大陸の勝者に勝たないとW杯に出場できないという厳しい条件だった。
- オーストラリアはアジア枠に入ったことで格段にW杯に出場しやすくなった。
いかがでしたか?
ずっと疑問に思っていましたが、そんな経緯があったんですね。
日本にとってはオーストラリアは強豪なので、アジア枠じゃない方がいいですが、ここで負けているようでは、W杯に出場したとしても好成績を残せないと思いますからね。
日本には、オーストラリアを寄せ付けないぐらいになってほしいですね!