新生児

新生児黄疸があると障害のリスクがあがるって本当?

多くの赤ちゃんに起こる新生児黄疸。

新生児黄疸は自然に治まる場合もありますが、なかには重症になってしまう黄疸もあります(>_<)

重症になってしまう黄疸とは・・・?

重症になるとどんな事が起きてしまうのか・・・?

一緒に学んでみたいと思います(^_-)☆

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新生児の重症な黄疸の種類

まず血液型不適合黄疸についてお話ししましょう(^o^)。

血液型不適合黄疸とは・・・

ママと赤ちゃんの血液型が異なることによっておきます。

胎児の頃からすでに始まっていて、ママのお腹の中で赤ちゃんの赤血球に対する抗体が作られて胎盤を通じて赤ちゃんへ送られることで抗原抗体反応が引き起こされて赤ちゃんの赤血球が破壊されてしまいます(>_<)。

なので生まれてすぐに強い黄疸がおきてしまいます。(*_*)

血液型の組み合わせによって黄疸が強く出てしまうことがあります。

ABO式血液型の場合

ママがO型、赤ちゃんがA型かB型の場合は他の新生児黄疸よりも黄疸が強く出る傾向があります。

この場合は光線療法など適切な治療を受けることで、黄疸を治すことができるので安心してください(^_-)。

Rh型不適合の場合

ママがRhマイナスの血液型、赤ちゃんがRhプラスの血液型だと、赤ちゃんの黄疸が強く出ます。

Rh型不適合による黄疸は、第2子出産のときに起きます。

第1子出産後、体内に抗体が出来てしまい、第2子出産の時にRh型不適合による強い黄疸が出てしまうのです(*_*)

ママがRhマイナスの血液型の場合は第1子を出産後、すぐに抗体が出来ないように治療を受けておくと第2子出産時に強い黄疸が出ずに済みます(^_^)

もう1つ注意が必要なのは閉鎖性黄疸という黄疸です。

閉鎖性黄疸とは・・・

肝臓と十二指腸を結ぶ胆道が閉鎖していることで肝臓で作られたビリルビンを含んだ胆汁が十二指腸へ流れず黄疸が進行してしまうことです。

胆道閉鎖症ともいいます。

この黄疸の場合生後10日を過ぎても黄疸の症状が治まらず、ウンチが白っぽいのが特徴です。

血液検査や腹部エコーによってこの病気かどうかがわかります。

閉鎖性黄疸(胆道閉鎖症)と診断された場合は手術が必要です。

閉鎖性黄疸は治療をせず放置していると肝硬変を引き起こし1年以内に死亡する確率が高くなってしまいます。

閉鎖性黄疸(胆道閉鎖症)と思われる気になる症状に気づいた場合、早急に受診し適切な治療を受けさせてあげてください。

黄疸と障害の関係

ビリルビンの値が下がらず高い状態が続くとビリルビンが脳に蓄積されてしまう核黄疸という病気もあります。

この核黄疸は脳の神経細胞を傷つけてしまうので脳性麻痺聴覚障害など重篤な症状を引き起こしてしまいます。

核黄疸になってしまうと治療が難しいので、未然に防ぐには生後3日あたりから「元気がなく」「寝てばかりいる」「おっぱいやミルクを飲まない」などの症状が見られたら早期に検査を行い治療をすることで核黄疸を防ぐことができます。

症状が入院中の時期に出るので出産先の病院で気づいてもらえる場合が多いです。

赤ちゃんの頃にビリルビンの値がなかなか下がらず黄疸が長引いたり、光線治療を必要とする新生児黄疸に掛かったことがある子の方が、黄疸の症状がみられなかった子よりも自閉症やADHD(注意欠陥・多動性障害)などの発達障害を発症する確率が2・48倍という研究結果が台湾やデンマークなどの海外では出ています。

発達障害は脳の機能不全によって起きるのではないかと考えられています。

重症な黄疸などは脳に障害を与えてしまうので原因を早期発見し適切な治療を早期に受けることで赤ちゃんを助けてあげることが出来ます(^_-)

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防止策はある?

核黄疸の場合、発症すると3日目あたりから母乳を飲まなくなったり、寝てばかりいたり、元気がなかったり、筋肉がダラッとしているなど、意識障害の症状がみられます。

この段階で核黄疸と気づければ回復が見込めますが、発症後3日以上経過すると発熱やけいれんなどが起き、1週間以上過ぎると赤ちゃんがぐったりします。(>_<)

1週間以上核黄疸の症状に気づかず放置してしまうと脳性麻痺などの後遺症が出る可能性が高くなります。

日本で出産した場合、多くの病院では生まれてから退院するまでの間に赤ちゃんに黄疸計で数値を計るビリルビンの検査が行われ、黄疸かどうかを診断します。

そのため早期に発見し、早期に治療が受けられるので、核黄疸になってしまう赤ちゃんはほとんどいません(^_^)。

しかし黄疸が出ている間は注意深く赤ちゃんの様子を観察してください

気になる症状がみられた時は早めに主治医の先生に相談してくださいね☆

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